美しいボディラインをつくる女性の筋力トレーニング解剖学
ハードなウエイトトレーニングを行うイメージが強いゴールドジムでも有酸素運動をメインにされている女性を多く見ます。
特にスタジオプログラムは人気があり休日ともなると数時間前に予約を入れなければ参加が出来ないなんてこともあるようで、熱心にスタジオプログラムに参加してウエイトトレーニングはマシンで軽めになんとなく負荷をかけて一通りこなして終わりという方が多いように感じます。
スタジオプログラムや有酸素運動を否定するわけではありませんが、納得のいく効果を実感出来ていないという方が多いように思いますが、効果は実感出来ていますか?
私自身も十数年前、とあるフィットネスクラブでボ〇ィパンプというクラスに2年くらい通っていた経験がありますが、ただただキツイだけで効果が感じられないという経験があるとともに、スタジオプログラムにハマる楽しさも理解できるのですが、大切な事は効果を実感出来ているかどうかという事ではないでしょうか。
トレーニングが好きで取り組んではいるが、結果がイマイチ感じられない・・・そんな多くの女性の為に今回はとっておきの解説本を紹介していきます。
およそ10年前に刊行された少し古い本ですが、タイトルからしてとても気になる一冊です
本書の特徴
本書の特徴はずばり、分かりやすいカラーイラストの解剖図によるトレーニングの効果を目的に応じて強化したい部位のトレーニングを意識して行えるように解説されています。
著者はフランス在住ののドラヴィエ,フレデリックさん、多彩な才能を持ち合わせライター兼イラストレーターで過去には全仏重量挙げ選手権で優勝経験もあり、フィットネストレーナーもされているそうです。人体解剖学をパリ大学医学部で3年間研究したのちスイスで開催される国際会議で生物学的応用について毎年プレゼンテーションを行っている方だそうです。
そんな解剖学とトレーニングに精通している著者の解説はもとより、イラストがとても分かりやすく、関わる筋肉の部位や骨がイラストで図示されています。
個人的には読みずらい筋肉の漢字に全てふりがなが、ふってあるのがありがたいと思いました。
美しいボディラインをつくりたい女性は必読
女性の筋力トレーニングという事が主題ですので本書では、主に腹筋と下半身の解説がびっしりと、これでもかというほど解説されています。
似たような動きもありますが、
臀部が27種目
脚部が37種目
腹部だけでも34種目も紹介されています。
腹筋の34種目を各1セットづつ行うだけでも高い効果が期待できるのではないでしょうか。
トレーニングの内容についてもマシンばかりの種目ではなく自宅でも行える自重トレーニングやゴムバンドを使用したものが多数紹介されていますので、ジムに通っている方はもちろん、自宅でトレーニングされている方でも役立つ事でしょう
また、これからトレーニングを始めようという方にも強くおすすめしたい一冊となっています。
上半身も鍛えたいという方は、同じ著者が書かれているこちらも合わせて参考にしてみてください。
目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名
女性のトレーニングは下半身重視で
本書の中に脂肪のつき方についてのコラムがあります。
住む地域の気候の違いによる脂肪のつき方の違い、男女の脂肪のつき方の違い、お尻やウエストに脂肪が多くある理由など書かれています
アジア圏に住む女性の場合の多くは腰回りに脂肪が多くつきやすいという傾向があるそうで、特に女性の場合一定の部位が大きく発達しやすく、中でも臀部や背中の下部、大腿部の外側上部やおへそ廻りは脂肪がつきやすいので、美しいボディラインを目指す女性は下半身のトレーニングを強化していく必要があるという事です。
クランチとシットアップ、効果の違い的確に分かりますか?
同じ腹筋を鍛える種目でも腰部を床から起こさないクランチと上体を起こすシットアップでは作用する筋肉の部位への刺激の入り方が微妙に違います。
またクランチやシットアップの時に、頭を支える際に添える肘の角度や位置でも負荷の入り方が変わります。
何がどう違うのでしょうか・・・・?
以上の事、分かっていない方は本書を読んでください。
意地悪ですが、ジムのトレーナーでもこの質問に的確に答えられる人は少ないのではないでしょうか。
最後に
本書はB5サイズ大のハードカバーですから1ページづつ丁寧にめくる参考書といった感じです
解剖学というと難しいイメージがありますが、何も難しい事は書かれていません、イラストを見るだけで理解できますが、何度も復習は必要になります
自分の鍛えたい筋肉を目的に応じてトレーニングができるようになり、何となくここに効くだろうと行っていたトレーニングをしっかり意識して行えるようになる事はとても大きなメリットがあります。
美しいボディラインを目指し頑張っている女性に限らず、男性にもぜひ一読してもらいたいそんな一冊です。
それでは、また。頑張っていきましょう。
- 作者: フレデリックドラヴィエ,Fr´ed´eric Delavier,関口脩,清水章弘,長崎幸雄
- 出版社/メーカー: 大修館書店
- 発売日: 2005/02
- メディア: 単行本
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